★体は細胞で出来ている。(人体の細胞数は約60兆個)
人体をはじめ、すべての生き物の組織は微小な細胞の集合体からできています。そしてその細胞群の一つ一つが生命機能をもっています。人体の細胞数は、約60兆個もあり脳、血液、皮膚、胃腸などの臓器、筋肉や骨など、組織によって様々ね形状や役割がありますが基本となる構造は同じです。どの細胞にも頭脳に相当する核があり、そこに膨大なDNA(遺伝子)情報が入っています。
約60兆個ある細胞の膜は脂肪と蛋白質で出来ており、その膜を通して酸素や栄養を細胞内に取り込んだり、細胞内の老廃物を排出したりします。その他の役目としては、有害物質が細胞内に侵入しないように防ぐ働きもあります。以上の役目を果たすために、細胞は柔軟で機能的ではならないので、細胞を形成している油の質が、その働きに大きな影響を与えます。
細胞の活動を円滑に行うには良質のあぶらが必要になります。特に人体では作れない必要な油、オメガ3系(しなやかで柔軟性を出す)の脂肪酸とオメガ6系(堅く、しっかりと丈夫にする)の脂肪酸の両方がバランスよく入っていないと細胞の活動に支障が起きてしまうのです。※オメガ3は多めに摂り、オメガ6は少なめに!!
🔶細胞の寿命
腸壁の細胞・・・数日
赤血球・・・・・4ヶ月
骨細胞・・・・・10年以上
神経細胞・・・・一生もの(入れ変わらない)
★人体の中心である脳(電気信号で全身に情報を伝える)
・脳の約60%は油で出来ています。脳内では無数にある神経細胞がシナプスで連結し情報伝達する電気信号の回線が錯綜している。油は電気信号を伝えるだけではなく絶縁体ともなる。そのため油次第で脳はパワーを全開にすることもできるし、実力の半分しか出せないときもあります。
・あぶら(脂肪酸)は人体で効率の良いエネルギー源としてだけでなく全身の形成や、特に脳内で大活躍する重要な食品となっている。脳にとって60%もの成分を占めている脂肪酸は、良質のあぶらから摂ることが大事です。
・私たちが普段知らずに食べているサラダ油の中には、脳の細胞を破壊し、全身の細胞にダメージを与えて、かゆみ、アトピー性皮膚炎、気管支炎、肝炎などの炎症を起こしやすくする危険な物質が含まれています。
・脳の神経細胞は生まれたての赤ちゃんが最も多く、その後毎日数万個という凄まじい勢いで減少してゆきます。しかし全体の数は減ってゆくがアンテナの数はどんどん増えていきます。数が減ったとしても、『三つ子の魂、百までも』と言われているとおり、ヒトは赤ちゃんの時に持っていた脳の神経細胞を100歳程まで持ち続けることができます。
※20歳の時の「私」は多分100歳になっても「私」であって、「別人」ではなく、それは皮膚や消化管の細胞とは違って脳の神経細胞は大部分が生涯入れ替わらないからです。
★海馬「記憶の指令センター」
脳のほとんどの細胞は増えることができない ⇒ ところが例外的に増えるところがある。それが海馬である。
海馬の働きを一言でいえば、情報を収集したり、取捨選択したりして、必要な情報を大脳皮質に記憶として記憶することです。
(海馬の神経細胞は酸化ストレスにとても弱い)※すべての人に起きるのは加齢とともに避けることのできない動脈硬化による脳血流の低下です。